昨年に続き、11月30日(土)13時30分から当院病理センター主催で細胞診セミナーを行いました。
今年は青笹先生、丸山先生と、新たに北村先生に加わっていただき、さらに質の高い研修となりました。
講師には福岡大学病院から病理部技師長の松本慎二先生をお招きし、「中皮腫を中心とした胸水細胞診」の講演を行っていただきました。

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西は益田赤十字病院や浜田医療センター、東は鳥取県立中央病院や鳥取市立病院の細胞検査士や臨床検査技師の方に参加していただき、昨年よりも少し幅広い活動ができたと感じました。20名程度と少人数ではありましたが、参加者は非常に熱心に視聴され、スライドカンファレンスにおいては積極的に質問をされていて、非常に良い雰囲気でした。講師の先生のお人柄もありますが、臨床検査技師(細胞検査士)であることや少人数で聞きやすい雰囲気だったことが良かったように思います。進行を務める私も自分の役割をつい忘れてしまうくらい聞き入ってしまい、時間が押していることに気づかず・・・

悪性中皮腫とは一般的にあまり知られていないと思いますが、非常に予後の悪い悪性腫瘍です。
これらの診断を患者さんから採取された胸水や腹水の細胞診でも判定する訳ですが、非常に慎重な判定が必要であり、実はかなり苦慮しています。セミナーの少し前に当院の細胞診で腺癌を疑う胸水がありましたが、悪性中皮腫との鑑別に苦慮する症例がありました。それも、今回のセミナーを聞いていれば迷うことなく判定できたかもしれません。もちろん判定に問題はありませんでしたが、あとで松本先生に見て頂き、個人的に質問できてラッキーでした!

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2回目のセミナーを終えてホッとしましたが、講師の先生がご用意してくださった内容は時間内に収まりきらず、後半は駆け足で講演して頂くことになり反省するところでした。
参加者さんから、研修時間はもう少し長くてもよいというアンケートでのご回答もあり、内容と時間配分については今後の課題となりました。

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