院長挨拶
当院は平成18年4月に徳洲会グループ62番目の病院として島根県斐川町にオープンしました。当初は一般2病棟でしたが、H20年に療養病棟を開き、H23年から訪問看護を開始しました。3階は一般病棟、4階は療養病棟、5階は介護老人保健施設 出雲徳洲苑(H24年80床に増床)と、急性期から療養、老人保健施設、在宅医療まで、我々が目指す、医療と介護が一体となった地域密着型の福祉がさらに充実したものになりつつあります。
平成25年には、新たに泌尿器科外来、緩和ケア外来を開設し、H28年は念願だった整形外科を復活させ、婦人科も新規に開設しました。H29年10月からは回復期リハビリ病棟が開設し、患者さんの期待に応えるべく機能回復に努めています。また、令和元年5月1日からは今まで病院のみなし事業であった訪問看護を独立して訪問看護ステーションとし、さらに訪問診療も開始しました。
令和2年4月に内視鏡センターを開設、令和3年2月には病理センターを開設、令和3年4月には耳鼻科外来を開設し、地域の皆さんに幅広いサービスを展開しています。
島根大学医学部附属病院と連携し、医師の人事交流を行い、他病院との連携による機能分担も行っています。「救急は断らない」という徳洲会の方針のもと、地域の先生方からは、入院要請にもすぐに対応してくれると感謝の言葉も頂いています。この3年間は、新型コロナウイルス感染症の重点拠点病院として、発熱外来やコロナ専用病棟を開設し、職員一丸となって対応して来ました。このように出雲圏域の医療に多少は寄与しており、地域の患者さんも少しは喜んで頂いているのではと思います。
地域の医療崩壊は加速しており、島根でも医師、看護師不足は深刻です。当院でも過去に看護師確保は最重点課題として取り組んできました。しかし、幸いなことに、当院は、全国に展開している徳洲会グループ病院より医師、看護師、薬剤師等の応援をいただき、病棟を閉鎖することなく順調に進んで来ました。最近は医師数の充足により、奄美大島、北海道帯広などに応援を出せるようになりました。新型コロナの制限も徐々に解除され、今後は離島などの医師不足の病院の応援をさらに強化して、その地域の医療の灯を消さないように、少しでも我々が貢献できるようにと思っています。
令和5年3月 院長 田原英樹