CT検査について
当院では、検査精度向上の為、最新の64列マルチスライスCTを導入いたしました。この装置は瞬時に細かく64断面、0.5mmの撮影ができますので、従来のCT装置よりも遥かに高い診断能力を持っています。撮影時間も胸部領域では約5秒と大幅に短くなり、また、撮影中の適切な電流制御を行うことで、大幅な被曝の低減が可能になりました。
マルチスライスCTで撮影された画像は目的に応じて再構成し、様々な情報を瞬時に得ることが可能です。
また、造影剤というお薬を血管内に注入しながら撮影された血管や腫瘍等の画像を3D表示することで、さらに多くの情報を得ることが可能です。
当院では、手術手技に合わせた3D画像の提供を行っており、手術を受けられる患者様や執刀医にとって、よりメリットのある最善の画像提供を行っています。
▼心臓 | ▼肝腫瘍 |
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▼胃癌 | ▼上行結腸癌 |
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▼直腸癌 | |
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< 受 賞 歴 >
The Best Image 2006;テクニカル賞(32 / 64列CT部門;平成19年12月開催)
The Best Image 2009;最優秀賞(32 / 64列CT部門;平成21年12月開催)
AZE展2010;優秀賞(平成22年3月開催)
どのコンテストも臨床的に如何に画像診断が有意義であったかを審査する大会であり、全国から多くの御施設が参加されました。これからも、常に最新の技術・知識をもって、患者様にとってより有益な画像を提供していきます。
MRI検査について
当院では、GE社の 1.5T Excite HD を導入しています。この装置では、超急性期脳梗塞(発症してから数時間)の描出が可能なDiffusion imageが撮像でき、CTではわからない梗塞巣の検出に威力を発揮しています。
また、高い静磁場均一性を実現し、ASSET・PROPELLER・TRICKS・Vibrant等の先進applicationも備わっており、頭部だけではなく幅広い領域の検査を行うことが可能です。
MRI…(Magnetic Resonance Imaging)
磁気共鳴画像診断と言う意味で、強い磁石と電波を使って体の内部の状態を検査する方法です。患者様は検査台に寝ているだけで、様々な角度から体の断面を撮像することが出来ます。
▼頭部MRI | ▼頭部MRA |
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▼乳房 | ▼腹部 |
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▼MRCP | |
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< MRIとCTの違いとは…? >
よく、「MRIとCTはどう違うの?」と聞かれますが、この二つの大きな違いは、撮影する時にCTはX線を使いますが、MRIは磁気を使うという所です。つまり、MRIは放射線による被曝がありません。…こう聞くと、MRIの方がCTよりも優れているように思われがちですが、CT・MRI共に病変描出の得意・不得意分野がありますので、症例に応じた検査の選択が必要となります。
マンモグラフィー検査について
当院では、高性能の乳房X線撮影装置を導入しています。この装置は、従来の装置よりも高画質・低線量で優れた病変検出能力を持っていますので、健診から精密検査まで幅広く対応することが可能です。
< 特徴 >
安定した高画質の為、微小病変・微小石灰化の描出に優れており、早期の乳腺疾患の発見が可能です。
< 実際の撮影法 >
乳房を挟み、圧迫して撮影します。基本的に左右で合計4回の撮影を行います。乳房の圧迫をすることで、被曝線量を少なくし、また、乳房組織の内部構造をより明瞭にすることで診断の向上に繋がります。
乳房撮影時の圧迫は痛いかもしれませんが、良い写真を得る為にはどうしても必要なことですので、ご協力をお願い致します。
< 早期発見・治療がpoint >
最近では、日本でも乳癌にかかる女性が急増しています。
乳癌は、早期発見・早期治療を行うことで、他の癌に比べて治りやすい癌です。自己検診により早期発見を心がける習慣も必要ですが、確実に見つける為にはマンモグラフィー検診の受診をお勧めします。
DSA(血管造影)検査について
CTやMRI等の検査で病気が疑われた場合に、病気の形態把握や治療を行う検査です。目的の血管までカテーテルという管を通し、造影剤や治療薬を患部に直接注入しながら撮影・治療を行います。
▼TOSHIBA Infinix Celeve |
▼右冠状動脈 |
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▼腹腔動脈 | |
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▼脳血管3D-DSA | |
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骨密度検査について
骨密度とは、骨を構成するカルシウムなどのミネラル成分が、どれぐらい詰まっているのかを表すものです。この骨密度を調べる検査、「骨密度測定検査」を受けることによって、骨の丈夫さ・硬さを知ることができます。
< 検査の流れ >
○ イスに座り、非利き腕を出していただきます。
○ 非利き腕の肘を曲げ、装置にのせます。
○ そのまま2分ほど待ち、終了です。
骨密度検査で得られた測定値は、性別や年齢の標準値と比較する為、下図のようなグラフで表示します。このグラフを見ると、現在の骨密度の状態がよくわかります。また、前回測定したことのある方は、過去のデータも同時に表示しますので、骨密度の変化が一目でわかります。
< 骨密度のグラフ >
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< グラフの見方 >
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骨粗しょう症が心配な方、更年期、更年期以後の女性の方、ご年配の方、骨粗しょう症の予防と早期発見の為に、一度「骨密度測定」を受けられてみてはいかがでしょうか?