徳洲会山陰病理診断研究センターを設立してから、初めて細胞診の勉強会を企画し行いました。
講師の先生には遠く沖縄から、細胞診診断においてご高名な樋口加代子先生に来院していただきました。
特に唾液腺細胞診の診断について詳しく、また大変わかりやすく講義をしていただきました。
唾液腺の疾患はあまりピンとこない方が多いかと思いますが、発生頻度は低いものの、口腔領域に発生する腫瘍は口腔外科や口腔病理では重要な位置を占めていると言われています。
ですから大変貴重な講義を聞くことができ、とても有意義な勉強会となりました。

 また、後半では島根県と鳥取県の病理関係者以外にも、神奈川や千葉からの技師さんや病理の先生も来院され、顕微鏡で実践セミナーを行い交流を深めることができました。お菓子や飲み物を用意したので、飲み食べしながらいつもの研修会にはない和やかな雰囲気で進んでいきました。

 おかげさまで無事終わりましたが、初めての試みであったので準備には苦労しましたし、いろいろ不手際があったと思います。
しかし、多くの方に助けられてなんとか無事に開催できたことが、私たちの今後の糧になると思います。
 次回の企画では、より求められるものが企画できたらいいなと思いました。

 実は、ちょっとしたエピソードがありまして。
セミナーの用意もそうですが、セミナー前日・・・
先生を乗せた飛行機が出雲空港に着陸した際に、激しい雷雨に見舞われ、2時間ぐらい飛行機は滑走路で止まったままになっていました。でも、着陸はしているので来てはいただけると安心をして出て来られるのを待っていましたが・・・
待っている間、稲妻を2時間も鑑賞していました。こんなに長くじっくり見たのは初めてかな!
やっと、先生と対面できたときは、初めてお会いするのにもかかわらず、お互いまるで身内の無事を確認したかのような感動の場面でした(笑)


樋口先生を乗せた飛行機


  樋口佳代子先生のご挨拶             丸山センター長の挨拶  

 
院外の先生たちも来てくださいました          唾液腺講習の様子     


標本を画面で共有しながら解説


グループごとの鏡検ディスカッション